活動報告

大学経営実務講座　第5回
『大学の中長期財政計画と資産運用』

講師：引間 雅史　
上智大学特任教授、財務担当理事補佐
元：日興アセットマネジメント株式会社　代表取締役社長

時 間：15：30-17：00
対　象：大学の経営層・実務担当者
※勉強会終了後に情報交換・交流会の開催（17：00-19：00）を予定しております

　大学は言うまでもなく収益を追求する組織ではありません。学生納付金・補助金・寄付金等で外部ステークホルダーからお預かりした資金を最大限有効に使って教育・研究の一層の充実化・高度化という社会的使命を果たしていかなければなりません。
　そのために学校会計上も重要とされているポイントは、将来世代に対しても現状以上の教育研究環境を永続的に提供していくことができるだけの財務基盤を担保する基本金と基本金繰り入れ後の収支均衡です。 私学の4割以上が定員割れかつ18歳人口の更なる減少が目前に迫っている中で、中長期財政計画による大学経営の将来像の「見える化」と管理会計的手法による経営課題のあぶり出しと共有化のアプローチを皆さんと一緒に検討していきたいと思います。

引間 雅史　
　 上智大学特任教授、財務担当理事補佐
　 元：日興アセットマネジメント株式会社　代表取締役社長

　三菱銀行（現三菱東京UFJ銀行）を経て、1985年に日興国際投資顧問（現日興アセットマネジメント）に入社。以降25年以上にわたり一貫して資産運用会社で調査・運用・企画開発等の業務に従事。1997年より約5年間、国際連合年金基金のアジア太平洋地域代表アドバイザーとして基金のグローバルアセットアロケーション戦略の策定に尽力した。2002年、日興アセットマネジメント代表取締役社長就任。2005年アライアンス・キャピタル・アセット・マネジメント（現アライアンス・バーンスタイン）代表取締役社長就任。日系・外資系それぞれの経営者の立場で日本の資産運用業界を見つめてきた。その経験を次世代に伝えるべく、2008年より上智大学で教鞭を執ると同時に、2009年より財務顧問、2013年より財務担当理事補佐として大学基金の資産運用管理に取り組んでいる。CFA協会認定証券アナリストおよび日本証券アナリスト協会検定会員。